冷え・乾燥・落ち着かない…秋の乱れはVATAから。今日からできるやさしいケア

秋はアーユルヴェーダでは、VATA(風・空)が高まりやすい季節と言われています。※VATA=ヴァータと読みます
VATAの増悪は、乾燥・冷え・不安感・睡眠の浅さ・便秘・集中にしにくさなどを引き起こしやすくなります。
本格的な冬を迎える前の今、VATAを鎮めるセルフケアが、とても重要になります。
今回はVATAや、増悪したVATAの鎮静についてをご紹介していきます。
秋にVATAが乱れやすい理由
- 気温差が大きい
- 風が強く乾燥する
- 予定が増えて忙しくなる(移動・変化=VATAの性質)
- 日照時間が短くなり、気持ちがアンバランスになりやすい
これらは「冷・乾・軽・動」というVATAの性質を増やす原因に。
秋の食事ケアのポイントは?
キーワード:温かい/油分/消化に優しい
- 温かいスープやシチュー
- ギーや良質なオイルを適度に摂る
- シナモン・ジンジャー・カルダモンなどの温性のスパイスを摂る
- カフェインの取り過ぎには注意して、ハーブティーなどに切り替える
控えたいもの:冷たい飲食/サラダ中心の食事/スナック類/過度な刺激物
VATAの「冷・乾・軽・動」と、反対の性質を持つ食事は、鎮静効果があります。
完璧を目指すのではなく、まずは意識をして、食事を摂ることもVATAケアのひとつに。季節に合わせて食事を摂ることで、自分自身を労ることができます。
ライフスタイルで意識したいこと
キーワード:ゆっくり/規則正しく/温める
- ゆっくりと深呼吸をする(仕事の合間・寝る前)
- お風呂で身体を温める
- ルーティンの一定化(寝る時間・起きる時間を決める)
- オイルマッサージ(アーユルヴェーダではセサミオイル推奨)
年末に向けて忙しなくなるシーズンですが、ふと立ち止まり、ほんの少しの時間でもゆったりとした時間を確保することで、VATAの増悪を防ぐケアになります。
生活の中に組み込みやすいVATAケアを見つけて、バランスを取ってみることもおすすめです。
日々の忙しさにいっぱいいっぱいになってしまう時は、サロンに駆け込み、信頼できるセラピストに身を任せて過ごすことも、時には大切。
SLOWでは、VATAが高まっている時には、ゆったりとホットストーンを交えたトリートメントで、温め、呼吸を深くすることを推奨しています。
乾燥の性質もあるVATAの季節は、お顔の保湿をサロンでしっかり行うこともおすすめ。
秋のメンタルケア
VATAが乱れると「そわそわ」「不安」「考えがまとまらない」が出やすい季節。
私も秋になると、年末が近いせいか、あれもこれも手をつけては、頭がいっぱいになって、疲れが抜けないという状況に落ち入りやすいです。
わかっているのに、ついつい秋のVATAエネルギーに引っ張られてしまいます。
そんな時にできるメンタルケア
- ゆったりとヨガをする
- 30分程度の読書やジャーナリング
- アロマの活用(サンダルウッド・スイートオレンジ等)
- 足を温めたり、マッサージをする
アーユルヴェーダは、目に見えないエネルギーの影響を受けますが、ケア方法は体系的で取り入れやすいものが多いところが、個人的にすごく好きなところのひとつです。
難しくなく、誰でも取り入れられて、自分のことを理解をでき、更には大切にできる。
5,000年以上も前から続くやさしい智慧です。
誰でも今すぐ始められるVATAケア
- 毎朝の一杯の白湯
- スマホ時間を減らす(刺激=VATA上昇)
- 夜は部屋の照明を少し落とし気味にする
アーユルヴェーダでよく推奨される白湯は、もちろんVATAにも効果的。
温かさ・潤い・やさしさを同時に与えてくれる白湯は、朝の習慣にとてもおすすめです。
それ以外にも、簡単にできたり、意識をすることでVATAを鎮静できるケアもあります。VATAの増悪に心当たりがある方は、ぜひこちらも参考にして、季節と仲良く、心地の良い時間を増やしてみてくださいね。










